「声の亡霊」展によせて

小宮知久さん「声の亡霊」展に寄せて、ことばを食べるかんじクッキー「声」を作りました。

声という文字の形はどこか心もとなくて、人がイメージする魂や幽霊の形に似ている。頬杖ついて空を見つめる土偶にも見える。その中身はまた空洞で…

クッキーの説明で、これはえっと(亡霊じゃなくて)声の死体です。という言葉が出た。これは言葉の化石(という設定)だけど、焼きたてだったから少し新鮮なのか。

人間は死んだものを食べる、そして生きる。

声という文字はまた、肺やハーモニカの吹き口のようにも見えて、そこに息を吹きかけると音が鳴って声になる。

2024/7/27・28 小宮知久「声の亡霊」展
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