11月21日(土)19時〜「ものを書くための、読書会」

11月21日(土)19時〜22時
カルチャー誌『アレ』編集部による
読んで、話して、書いてみる【ものを書くための、読書会】を開催いたします!

前回の「ものを書くための、読書会」では今年のノーベル文学賞を受賞したルイーズ・グリュックの詩を読みましたが、参加者の方から「未邦訳の作品をもっと読んでみたい!」というリクエストをいただきましたので、今回は未邦訳のエッセイを当会代表の山下が翻訳したものを、皆さんと一緒に読みたいと思います。

今回読むテクストは、ドイツ在住の日本人作家・多和田葉子(1960~)による、ドイツ語で書かれたエッセイ集『訛りなし(Akzentfrei)』に収録されているエッセイ「訛り(Akzent)」です。「犬婿入り」(1993)で芥川賞を受賞し、2016年にはクライスト賞を、2018年には『献灯使』(2014)で全米図書賞(翻訳部門)を受賞した多和田葉子は、現在「ノーベル文学賞に最も近い日本人作家の一人」と言われています。

そんな彼女が書いたエッセイ「訛り(Akzent)」は、「訛りとは話し言葉の顔です」という文章から始まる、訛りについてのポジティブなエッセイです。彼女自身、22歳でドイツに渡り、以降はドイツ語や日本語で様々な作品を発表してきました。ドイツで得た経験や、日本での生活を振り返って書かれたこの「訛り」というエッセイは、極めて今日的な問題意識を孕んでいます。訛りの矯正や移民問題……これらを軽やかに、そして文学的に描き出す彼女のエッセイは、一読の価値があるでしょう。

大学院で文学研究をしている代表が優しくレクチャーしますので、読書会に参加したことがない方や「普通の読書会では物足りないなぁ」と思っておられる方も、是非ともご参加ください。


【今回読むテクスト】
多和田葉子,2016,「訛り(Akzent)」(“Akzentfrei”収録)
※当日作品のコピーおよび山下による日本語訳をお渡しします。

【当日のタイムテーブル】
‪19:00 アイスブレイク・自己紹介(10分)‬
‪19:10 読んでみよう(25分)‬
‪19:25 読んで思ったこと・考えたことを話してみよう(30分)‬
‪20:00 エッセイの書き方についてのレクチャー(15分)‬
‪20:20 休憩(10分)‬
‪20:30 実際に書いてみよう(50分)‬
‪21:20 書いたものを簡単に発表しよう・みんなで寸評しよう(25分)‬
‪21:45 まとめ・次回予告(15分)‬
‪22:00 終了‬


【参加費】1000円(お茶菓子つき)
【参加方法】定員5名(入室最大人数)
※ディスタンス・消毒・マスク等、配慮いたします。
下記メールフォームからお申込みをお願いします。
https://form1ssl.fc2.com/post/?id=0f46af4da736709d


【場所】ことばを食べるカフェみずうみ
大阪市中央区谷町6-5-26 複合文化施設 萌2F
地下鉄 谷町六丁目④出口〜徒歩2分


【主催者紹介】
・山下泰春(ヤマシタヤスハル)
1992年大阪生まれ。同人サークル〈アレ★Club〉代表。現在、某大阪府内の大学院に在学中。専攻はドイツ文学。

・永井光暁(ナガイミツアキ)
1986年大阪生まれ。同人サークル〈アレ★Club〉事務局長。某大阪府内の大学院を修了後、ひょんなことからフリーライターになる。大学院での専攻はフランス方面の哲学。

・アレ★Club(Twitter:@club_are)
2016年に結成した評論系同人サークル。2016年11月に機関誌であるジャンル不定カルチャー誌『アレ』を創刊。現在はジャンル不定カルチャーWebマガジン「コレ!」も展開中。
※「コレ!」:https://are-club.com/

・『アレ』
〈アレ★Club〉が作っている“世に転がる「アレ」なモノ・コトを発信する”をコンセプトとするジャンル不定カルチャー誌。現在、新刊『アレ』Vol.9をこつこつと制作中。