5月7日(土)〜展示「いととし てのいと」

尾角典子 具志堅幸太「いととし てのいと」

〈ステートメント〉

言葉とは不思議なものである。「いと」と聞くと何を思い浮かべますか?
言葉として、また物体として物事が現象する前に、いとがあります。
それはまるで、ひらめきを粘土のようにこねる作業。
形になる前のいとのかたち。それはいつも流動的で、すぐ解けそうな脆さを持っている(それと同時になんだって完成品になる)。
単子現代もスペースになろうとしている。その一瞬の合間に、「いととしてのいと」も出現します。

―尾角典子 具志堅幸太


〈イベント/展覧会情報〉

monade contemporary | 単子現代では、当イベント・ギャラリー・スペースのプレオープニング・イベントとして、映像作家の尾角典子とニットデザイナーの具志堅幸太による「いととし てのいと」を開催します。

尾角典子はこれまでさまざまな状況にある他者との暮らしに目を向け、アニメーション、パフォーマンス、インスタレーションなどによって、アイデンティティへの自覚や他者との相互理解を促す可能性、あるいは意図を表現してきました。また、具志堅は自身の体験や友人との会話などをもとに、ニットウェアを1本の糸から一つひとつ手で編みながら、暮らしの温もりを斬新な視線とともにかたちにしてきました。

いと、意図あるいは糸はどのようにして手とともに、生まれ、あるいは愛しまれうるのでしょうか。作品や衣服、あるいは空間が立ち現れる前のかすかな予兆にお立ち会いください。

5月7日(土)18:00~20:00 ※オープニング
5月8日(日)~9日(月)11:00~19:00

monade contemporary| 単子現代(モナド・コンテンポラリー)
with ことばを食べるカフェみずうみ

京都市東山区月見町10-2 八坂ビル地下奥