「花火と爆弾 | Fireworks or Bombing?」江幡京子/REKREATIF 展

〜カフェみずうみ併設ギャラリーでの展示です〜

monade contemporary|単子現代
2024年8月3日(土)〜25日(日)|木・金・土・日 14~19時
オープニング・レセプション:2024年8月3日(土) 19~21時
トーク・イベント:2024年8月4日(日)14〜15時 葉 佳蓉(鳳甲美術館館長)※オンライン開催
https://us02web.zoom.us/j/87313002303?pwd=QZl4NxrSzee6HdnHbpevnlxGSdaWwl.1
ミーティング ID: 873 1300 2303 パスコード: 297822

〈ステートメント〉
梅のおにぎりが100から125円になり、日々の生活に追われる中、太古の昔から世界のどこかで戦争は続いている。愛する人を守るために戦争が起こるのでしょうか?

不安を煽るメディア戦争。現実と仮想が錯綜する中、ほんの少しでも何かしなければと、台湾有事が騒がれる台湾に行って来ました。

日章旗をコインランドリーで洗い、話しにくい過去や未来の戦争のことを通りすがりの見知らぬ知らない方とちょっとでも話せることが「普通」である状態は、すごく平和であることなのかもしれません。この状態を大事にしたいと思います。

― 江幡京子

〈展覧会情報〉
monade contemporary | 単子現代では、江幡京子とREKREATIFによる「花火と爆弾 | Fireworks or Bombing?」を開催します。

江幡はこれまで、世界各国で開催した高齢者の自宅室内の写真シリーズの展覧会、東チモールの若者に向けた写真ワークショップなどを行うなかで、人々の生と死をめぐる孤独と暴力に向き合ってきました。また最近では、自宅を他者との共同生活、作品制作における協働のスペースとする住み開きのプロセスを公開しながら、国家、地域、個人、そして自然とのかかわりのなかで生と死、新しい生存や生活のためのコミュニティのあり方を模索しています。

本展では、江幡が台湾を訪れて、街中のコインランドリーで日章旗を繰り返し選択し、乾かし、アイロンを掛け、たたみ続けながら、さまざまな立場の人に話を聞きながら行ったパフォーマンスのビデオ作品(2024年)、東チモールで若手写真家グループREKREATIFが実現・撮影した対立するストリートギャングらや友人どうしのマーシャルアーツの試合をめぐる写真(2021年)、および江幡が各地で撮影された恋人たちのストリート写真(2024年)などを紹介します。

侵略の歴史を背負いながら何かを語りかけることのもどかしさ、憎しみ合い、あるいは認め合う人々の間で突きつけられる暴力、愛し合おうとする二人の間で揺れる恐れの予感。打ち上げられた花火が爆弾となって人々に降りかかり、投下された爆弾が花火となって人々の快哉を誘うとき、愛するものが暴力へと転倒するさまを見てしまうのかもしれません。

強大な権力、あるいは力の体制に直面する国家、あるいは人々は、それぞれの事情を超えてどのように向き合い、求め合うことができるのでしょうか。国家と人々をめぐる対立と和解、邂逅と衝突、憧憬と逡巡が織りなすアイロニーのドラマにご参加ください。

〈アーティスト〉
江幡京子 http://kyokoebata.com/
東京都文京区生まれ。高校、大学時代をジュネーブ、オックスフォード、ロンドンで過ごす。ロンドン大学ゴールドスミスカレッジ芸術/美術史学部卒業。

トークイベント・ゲスト:葉 佳蓉(鳳甲美術館館長)
1985年生まれ、2012年国立台北芸術大学卒業。鳳甲美術館館長。